2011/10/27先物取引 先物取引被害と消費者契約法③ 前々回と前回の続きです。 今回は,消費者契約法により契約の取り消しを主張するのはいつまでか,というお話をします。 この点については,消費者契約法7条1項が定めています。「追認することをできる時から6箇月間行わないときは,時効によって消滅する...
2011/10/25先物取引 先物取引被害と消費者契約法② 前回からの続きです。先物取引被害に適用される消費者契約法についてのブログです。 <不利益事実の不告知> 消費者契約法4条2項は,事業者が消費者に対して,重要事項やそれに関連する事項についてその消費者の利益となることを告げ,かつ,当該重要事項...
2011/10/24会社法 会社を作ろう!~機関設計(1)~ 株式会社を設立する場合、機関をどのように設計するか検討する必要があります。 全ての株式会社は、機関として、株主総会と1人以上の取締役を置かなければなりません。 株主総会は会社の基本的意思決定を行う機関、取締役は株主総会で決定する事項以外の会...
2011/10/19先物取引 先物取引被害と消費者契約法① 「必ず儲かります」「絶対に値上がりします」「絶対損はさせません」「元本保証です」などいう言葉を担当者から聞いて先物取引に勧誘された方もいらっしゃるのではないでしょうか。 しかし,このような言葉を用いることが自体が違法といえます。今回はそうい...
2011/10/13 不動産売買・賃貸における物件内自殺事例 昨日も不動産の勉強会を行いました。勉強会のメンバーは皆さん優秀かつ気さくな方ばかりなので,いつも本当に楽しく勉強しています。 本日の議題は,不動産売買・賃貸において,対象物件内で自殺が起きた場合に関するものでした。実際には,この議題とは無関...
2011/10/11会社法 会社を作ろう!~会社の種類(3)~ これから会社を作る場合、株式会社又は合同会社を選択するケースが圧倒的に多いと予想されます。そこで、今回は、株式会社と合同会社の相違点を整理します。 業務執行 株式会社の場合、機関の設置が必要です。最低でも、株主総会と取締役の設置が必要になり...
2011/10/06デリバティブ取引 ギリシャ問題の再燃で,一時1ユーロが100円台になり,豪ドルも72円台になりました ギリシャ政府の財政赤字削減目標が達成できないという見通しを受けて,10月3日のニューヨーク外国為替市場でユーロ安の展開となり,対円の関係でも1ユーロが100円台となりました。 そのあおりを受けて,投資家のリスク回避の動きから,豪ドルも対円で...
2011/10/04先物取引 先物取引等において金融商品取引業者が説明義務を負う理由 <説明義務について> 証券取引や先物取引などにおいて金融の素人である顧客と金融業者との間で紛争が生じた場合,一番問題となってくると言って過言でないのが,説明義務違反の有無です。良心ある顧客であれば,当初受けた説明の範囲内の損失については甘受...
2011/09/27会社法 会社を作ろう!~会社の種類(2)~ 会社法上、会社には、株式会社と持分会社があり、持分会社は、合同会社(日本版LLC)、合名会社、合資会社に分類されることは前回ご説明したとおりです。 今回は、「持分会社」について書きたいと思います。 合名会社 合名会社は、複数人の個人事業主が...
2011/09/22不当勧誘 違法な金融商品取引事例(違法な勧誘~不招請勧誘~) 平成23年1月から,「商品先物取引法」が施行されることとなりました。この商品先物取引法は従来の商品取引所法の名称が変更となったものですが,この商品先物取引法において新設された規定(214条9号)として「不招請勧誘の禁止」というのがあります。...
2011/09/21 暴力団排除条例について(不動産賃貸・売買・仲介) 10月1日から東京都暴力団排除条例が施行されます。 先日,行いました不動産実務の私的勉強会では,この条例に対する対応が議題となり,やはり各社ともにきちんと対応マニュアルを作成している様子でした(もっとも,東京都で施行される以前にも他の道府県...
2011/09/13未公開株 グリーンシート銘柄について 前回のブログ掲載の裁判例で出てきました「グリーンシート銘柄」について少しご説明いたします。 グリーンシートとは,平成9年7月,日本証券業協会が証券会社による非上場会社の株式等を公平・円滑に売買させるためにスタートさせた制度です。同協会は,そ...