フジサンケイビジネスアイにコラムを書きました。「人間の自由尊重 日本企業も対応を」

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先日、アリババグループは、フロアには従業員がいない中華レストランを5店舗試験的にオープンしたというニュースがあった。

客は、店に入ると、自分のスマホでメニューを見てオーダーし、スマホ上で支払を済ませる。料理が出来上がるとメッセンジャーに表示された番号の扉を開けてそれを受け取る。メニューは、その客の注文履歴等をAIが解析してその顧客向けに最適化された順番で表示される。時短になる、注文間違いがないなど顧客の評判は上々のようだ。

しかし、このレストランには問題がある。

例えば、同じ中学校に通う息子を持つ金持ち父さんファミリーと貧乏父さんファミリーがこのレストランに行き、6人掛けのテープルにつく。
金持ち父さんと貧乏父さんは、それぞれの家族にスマホを見せながら何を頼むか話し合う。
金持ち父さんは、ママと息子に「お店のお勧めは、ふかひれの姿煮、アワビのクリーム煮、車エビのチリソース炒め、A5ランク松坂牛のXO醤あたりだけど、、、」と話し、そのうちのいくつかを注文する。
その向かいの席で、貧乏父さんは、ママと息子に「お店のお勧めは、玉子とトマトの炒め物、焼売、餃子、五目チャーハンあたりだけど、、、」と話し、そのうちのいくつかを注文する。
しばらくすると、二つの家族は、それぞれの普段の生活を反映した料理が明確な格差を示しながら目の前に並んでいるのを見る。
ビックデータのAI解析はこんな冗談のようなシーンを生みかねない。そして、これはほんの入り口に過ぎないのだ。

EU一般データ保護規則が施行されたのにちなんで、個人データ保護のルール変遷の背景について書いてみました。

EU「一般データ保護規則」施行 「人間の自由」尊重 日本企業も対応を

産経ニュースでも掲載されました。
http://www.sankei.com/economy/news/180609/ecn1806090001-n1.html

Category:最近の話題

TAGS:GDPR , プライバシ―保護 , 一般データ保護規則 , 個人情報保護

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古田利雄>
古田利雄

主にベンチャー企業支援を中心に活動しています。上場ベンチャー企業、トランザクション、NGC、Canbas等の役員もしています。

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