出版されました  「中小企業法務の実務」(弁護士専門研修講座)ぎょうせい

ベンチャー最近の話題
出版されました  「中小企業法務の実務」(弁護士専門研修講座)ぎょうせい

「中小企業法務の実務」(弁護士専門研修講座)ぎょうせい  出版されました。

この本は、平成24年に東京弁護士会の弁護士を対象にした研修講座の講演とレジュメを取りまとめたものです。

私は、第5回目の「ベンチャー企業法務」を担当し、資本政策、投資契約、種類株式、ストックオプション、情報管理などをお話しました。同じような講演を何回も担当させて頂いていますが、このときは、150名くらいの弁護士が受講に来て、ベンチャーへの関心も高くなってきたのか、司法改革のあおりで暇になっちゃったのか、、、

このテキストのレジュメ部分には、投資契約、種類株、ストックオプションの書式がそのまま使えるように載せてあり、ベンチャー弁護士になりたい人がこれらをそのまま使えるようにしています。また、今回の会社法改正で、会社法を作るときに書き忘れていた「募集株式(新株予約権)が譲渡制限株式であるときは、株式会社は、株主総会(取締役会設置会社にあっては、取締役会)の決議によって、同項の契約の承認を受けなければならない(205Ⅱ、244Ⅲ・補足説明62頁←法的には、総数引受契約なら譲渡制限のある会社でも社長が割当先を決められることになってしまっていた)」が追加されたので、レジュメの該当箇所は改正に合わせています。

講演録の部分は、出版社が録音を起こしてくれた原稿を直していったのですが、同じようなフレーズが繰り返されていたりして、自分を振り返るのは常にツラいものです。

講演録の冒頭のところだけちょっと紹介します、、、
「アメリカが何でも良いとは思っていないのですが、シリコンバレーは、ベンチャーに関しては、いわゆる生態系としてうまくいっています。会社ができると法律事務所に行きますし、法律事務所はハブとして非常に良い役割をしていて、ベンチャーキャピタルの紹介や、人材サービスの紹介、プロトタイプの試作品を作る工場を紹介したりもします。あるいは、このベンチャーは非常にいいと思うと、自分の弁護士事務所を辞めて、その会社にCFOのような形で入ることもあります。、、、、
国も言っていますが、日本の景気がよくなっていくためには、地方を再生することと、新規事業・新規産業を育成して伸ばすしかありません。したがって、われわれは、その一助になるような仕事をすることに非常に意義があると思い、そういう仕事に取り組んでいます。」

 

Category:ベンチャー , 最近の話題

TAGS:出版 中小企業法務の実務 弁護士専門研修講座 ぎょうせい

著者
古田利雄>
古田利雄

主にベンチャー企業支援を中心に活動しています。上場ベンチャー企業、トランザクション、NGC、Canbas等の役員もしています。

その他のブログ記事

最新ブログ記事