2009年の6月から約6年にわたって隔月で収録してきた日経トップリーダー トップの情報CDの収録が最終回となりました。4月からの番組編成の変更によるものですが、締切モノが一つ減ってホッとしています。お聞き頂いていた皆様には、これまでのご愛聴に感謝します。 m(__)m
また、最終回となった2015年3月号の表紙のテーマは、私のコラムの「新たな発想で新規事業創出を」となっていて、少し嬉しかったです。
3月号のコンテンツは、経済評論家の今井さん、リアルインサイトの鳥内さん、税理士の吉沢先生、日高屋の神田社長のインタビューなどでした。
この収録を始めたときに思ったのは、まず、「マイクの前で話すって難しい、、話づらいということでした。」
うまく言葉が出てこないし、4分、5分と話し続けている間に、カミカミになってきてしまいます。
ある時、テレビ制作をしていた人にそのことを話したら、「録音しに来ている編集者に話しかけるようにするといいよ。」と言われたので、担当の田中さんに話すようにしたところ、多少マシになりました。録音したものはクオリティの確認のために必ず聞いていましたが、普段自分の耳で聞いている声と録音された声の違いは結構苦痛でした。
また、連載の最初のころは、律儀に原稿を書いて、事前にTさんにメールしていましたが、段々ルーズになって直前に送るようになってしまい、田中さんからは、「次回のテーマは貴事務所のNL×××号の、、、もよいのでは?」などとご親切なサジェスチョンを頂戴するようになりました。m(__)m
しかし、とても良いこともありました。それは、このCD(合計69枚)には、ときどき経営者が日経で行った講演のダイジェスト(50分くらいのもの)が掲載されるのですが、それを聞けたことです。
サイゼイリアの正垣社長のような大社長から、大企業ではないが独自の工夫で価格競争から免れている電化のやまぐちの山口社長など、様々な経営者の素晴らしいお話が聞けました。日高屋の神田社長の「一緒にラーメン屋をしていた弟が独立するというので、一人でやっても大きくならないから会社にして多店舗展開しよう、そうすれば生活にも余裕が出来て結婚もできるかもしれないと説得したんです。あのとき、そう言わなかったら、私は今でも中華鍋でチャーハン炒めて出前しているはずです。」と言われたのには、じーーーーーーんときました。チャーハン炒めて出前するのも立派なことですが、一つの選択、考え方で、ラーメン屋のおやじ(失礼)にも一部上場企業の会長にもなるんだな、と。
このCDは、日経トップリーダーの定期購読者に配布されているものですが、大抵の人は、車の運転中に聞くようです。
私もそうでした。この人の話は良いなと思ったら、覚えるくらい何回も聞いていました。
そのような名セリフは、ビジネスコンテストでフィードバックするときに引用したりもしています。「諦めるな。」ということを伝えるにしても、説得力がでるように思います。
田中さん、6年間ありがとう。事務所のみんなも収録中廊下を抜き足差し足してくれてありがとうなー m(__)m
>>>これまで収録してきたコラムのテーマ
2009 06 営業秘密 不正競争防止法
2009 08 従業員が裁判員休暇をとる方法
2009 10 従業員を中途採用する場合の注意点 特定目的採用の勧め
2010 01 製品の環境表示のルール 公正取引委員会/景品表示法のルール
2010 03 株式交換や会社分割の基礎知識
2010 05 社外役員を頼まれたときの注意点
2010 07 名ばかり店長 管理職の残業代
2010 09 契約書の責任限定条項の効力
2010 11 商標権の不行使や普通名称化による失効
2011 01 経営判断の原則(ビジネスジャッジメントルール)
2011 03 著作権の譲渡(翻案権の非承継)
2011 05 震災により建物が倒壊した場合の責任
2011 07 第三者委員会のあり方
2011 09 未払賃金立替制度
2011 11 動産引渡請求事件(民事再生と所有権留保の対抗要件)
2012 01 暴力団排除条例
2012 03 教育目標と企業経営
2012 05 パワーハラスメント
2012 07 少数株主から株式を取り戻すには
2012 09 付加金について
2012 11 HP事件 精神不調による欠勤による解雇無効 最高裁120427
2013 03 WEB掲示板に名誉棄損書き込みがあったときの対応
2013 05 Eディスカバリー
2013 07 定期借家契約の注意点
2013 09 役員退職慰労金の支給ルール
2013 11 従業員・保証人への求償
2014 01 中小企業と法務
2014 03 偽ブランド被害への対応
2014 05 ビックデータの活用に関するルール
2014 07 ソーシャルメディアポリシー
2014 09 改正景品表示
2014 11 知財戦略の考え方
2015 03 新たな発想で新規事業創造を 完