既存の契約書を一部変更したり、更新したり、或は解除するときの方法

弁護士業務

既存の契約書を一部変更したり、更新したり、或は解除するときの簡単なやり方を紹介します。

このようなときに、新たに変更内容を過不足なく表現する書面を作らなければならないと考えてしまうと、変更等の対象となる合意書を正確に特定や、変更前と変更後の変更内容の記載について神経を使うことになります。

しかし、このようなときには、対象となる既存の契約書のコピーを別紙として綴じることにして、別紙の契約の何条を変更するとか、別紙の契約を更新するとか、別紙の契約を解除するという書面を表にすると、どの契約の変更なのかも明らかにすることができますし、変更対象となる条文も見ることができ、また、作業も簡便です。

例えば、ある契約を変更する場合には、まず、以下のような合意書を作成します。

合意書

以下の甲と乙とは、本日、当事者間の別紙の契約の以下の条文を以下のとおり変更するものとします。

1 第×条 ××××  
2 第×条 ××××  

年月日

甲    ××××         乙   ××××

 
次に、既存の契約書をコピーして、上記書面に別紙として綴じます。


このようにして作成した書面に双方記名捺印します。


更新や解除の場合には、上記の合意書の本文を

以下の甲と乙とは、本日、当事者間の別紙の契約を更新(解除)します。

とし、更新や解除にともなって、変更したり、解除後も存続させる権利義務などがあればそれを書きくわえることになります。

Category:弁護士業務

TAGS:契約書 変更 更新 解除

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古田利雄>
古田利雄

主にベンチャー企業支援を中心に活動しています。上場ベンチャー企業、トランザクション、NGC、Canbas等の役員もしています。

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