10月22日のファウンダー・インスティテユート最後のセッションのテーマは、ベンチャー起業にとっての重要課題である"資金調達"でした。
メンターは、蛯原健さんと山川義介さん。
蛯原健さんの20年に渡るVCとしての経験を踏まえたスピーチ概要は以下です。
1 VCは何を見るか?
- 売上、利益、
- 製品
- チーム
- ドメイン(ファンドの目的との整合性)
2 VCの嫌うこと?
- ニッチ
- わかりずらい
- マーケットリサーチ不足
- No Monetization plan (追加投資を受けられないと潰れてしまう。)
3 何のための資金調達であるべきか?
- Seed Money Product market fit
- シリーズA 会社(チーム・組織)作り
- シリーズB マーケット獲得
4 どんなVCから投資を受けるか?
- 会社のビジネスを理解し、サポートできる付加価値のあるところが理想。
5 バリエーション?
- VB側の「¥幾ら必要か?」とVC側の「%幾ら必要か?」を調整する過程で決まるもの
6 ダウンラウンドを避ける。
(倒産の原因になることも、、、)
7 資金調達は責任を伴うことを自覚する。
山川さんからは、3度にわたる起業における資金調達について具体的に(「プレゼン資料の写真撮っちゃダメ」と言われるくらいに)お話を頂きました。
ある時は、VC50社を訪ねたそうです。
- ベンチャーはハイリスクなので借入でなく投資を募るべき、補助金も後払いが多いのであてにすべきではない、
- どのようなVCから調達するべきか?
〇 資金提供
× 資金提供+経営への関与
〇 資金提供+経営への関与+営業等の実質的なサポート - そのときの経済環境によって、VBへの資金供給量は大幅に増減するので、厳しいサイクルが来ることを覚悟しておくべき、
- 投資契約書は専門家に相談するなど十分検討しないと、代表者の株式買取義務などで苦しむことになる、
など経験者ならではの説得力でした。
スタートアップが資金調達をするのはかなりハードルが高いですが、
当事務所の支援先ですが、幾つかのビジネスコンテストで入賞し、当事務所の会議室でベンチャー投資をしているベンチャー業界では著名な人たちにプレゼンテーションをして、シードマネーを2000万円程調達し、彼らのブランドを背景にVCから約一億円を調達した例があります。
新規事業を立ち上げて、メディアにアピールしながた、それなりに売り上げが立てば、VCラウンドから入ることもできるとおもいますが、このようなやり方も有効だと思います。
・ 蛯原健さんは、リブライトパートナーズ株式会社およびバタビアインキュベータの代表取締役をされています。
HP:http://rebrightpartners.com/
ブログ: http://rebrightpartners.com/topics/blog
・ 山川義介さんは、私が6年くらい前に知人の紹介でゴルフをご一緒するようになりましたが、その後、顧問先である(社)マーケティングリサーチ協会で彼の講演を聞く機会に接し、彼がデータマイニング、特に多変量解析では第一人者であることを知りました。アルベルトは三回目の起業となるシリアルアントレプレナーです。http://www.albert2005.co.jp/