FIIの本部が引っ越したのを記念して、パーティの誘いがあったので、久しぶりにパロアルトに行きました。
FIIの創業者のアデオ・レッシとは、毎週電話会議をしていますが、まだ現実に対面していなかったので、FII本部と彼を一度見ておこうと思ったからです。
パーティは、9月18日(木)の16時~21時までで、場所は引越しが完了したFIIのニューオフィス(と駐車場)です。
FIIは、エルカミノリアル通りに面して、WSG&Rから近く(同事務所から見て、通りを挟んで斜め右側)のところにありました。
私と連れて行った木村弁護士(クレア法律事務所のアソシエイト弁護士でFII東京の手伝いもしている。)が17時過ぎころに到着すると、エントランスで、タイミング良く、WSG&Rのヨークン・タク弁護士に会いました。彼にはあっちに行くたびに会っており、今回もメールしたところ、FIIの代理人をしているのでパーティで会おうということになっていたのです。
会場は多くの人で賑わっていましたが、長身でスキンヘッドのアデオはすぐに見つかり、我々3人に対して30分ほどかけてオフィスのツアーをしてくれました。
アデオは、今年、エクスパンシブ・ベンチャーというベンチャーファンドを立ち上げたので、そのパートナーであるジョンも紹介してもらいました。
パーティのテーマは、ユニコーンで、そこらじゅうにユニコーンの模型がありました。
趣旨は、1000億円企業はユニコーン並みにレアだけど、それを目指そうということのようです。
FIIのTシャツには、「ユニコーンが嘔吐しているイラスト」が描かれ、そこには YOUR IDEA SUCK (きみのアイデアはダメ)と添えられています。
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アデオといつもサポートしてくれているスタッフの皆さんには、安政2年創業の俵屋の羊羹を配り、「この和菓子メーカは1955年創業だよ。」というと大げさに感動していました。
また、会場には世界中から、デレクター、メンター、卒業生が集まっており、なかなかシャンパンと生ガキを楽しむことができないほど、次から次へと話かけられました。インドやアジアからの参加者も多かったです。
シリコンバレーは、数年おきに行っていますが、相変わらず気候もよく、活気に満ちていました。
FIIとは?
FIIは、シリコンバレー発のスタートアップ・プログラムで、現在世界の60以上の都市で活動し、この5年間で同プログラムから1,200社が創業しています。
FIIは4か月の間、毎週、テーマに沿ったメンターからの講義と参加者によるビジネスピッチを繰り返しますが、特徴は、翌週までに行う宿題の多いことです。
例えば、「回答に20分以上の時間を必要とする質問表を作成してください。質問表には最低10個の自由文回答を含めてください。」とか、「AYTM (http://fndri.com/1aMEGGk) のようなサービスを利用して、BtoBでは少なくとも50人以上、BtoCでは少なくとも200人以上に調査を実施しましょう。」という宿題が出されます。
この宿題の負担が大きいので、30名程で学期が始まっても、最初の数週間で半分になってしまします。
宿題をこなしても、それがビジネスになると実感できない人は、途中でドロップアウトし、次の学期へ参加することになります。
このため、卒業できるのは25~10%程度となってしまいます。
卒業するためには、会社を実際に設立しなければなりませんが、これまでのトラックレコードでは、設立された会社の91%は事業を継続しています。
ベンチャーの生存率としては極めて高いということができます。
私は、FII東京の共同デレクター兼メンターをしており、 毎週水曜日19時から行われるセッションに参加し、セッションを進行させたり、会社法関係のレクチャーをしています。ここから、ビックバンが生まれることを期待しています。
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