少し前に坂本善博先生の「知創活クラブ」に参加し、「仕事ってなんですか?」と聞かれた。
同先生は、日銀やUFJ、トヨタといった数々の大企業のコンサルをされた実績の持ち主。
「仕事」の定義がバラバラだと、「よい仕事をしよう。」とか、「仕事は順調ですか?」などという会話も実は中身がかみ合わないでしょう。 と言われ確かにそのとおりだ。
会場にいた20名程のビジネスマンからは、
夢の実現 社会貢献 自己実現 居場所作り 生活の一部 生活の糧 目標を実現する過程 価値の創造 etc と一人ひとり違う意見が出た。
仕事は、当然収入を得るためのものであるし、仕事を通じて自分を表現するという面もある。職場という社会に帰属していること自体に価値を見出している人もいるだろう。
しかし、ビジネスの世界で「仕事」を語り合う場合は、事業体やプロジェクトの側からの観点で「仕事」を位置づける必要がある。
「仕事は、生活費を稼ぐもの」であることは当然だが、そこからは財テクして生活費を稼ぐ必要のない状態になるという展開はあっても、「IT化して仕事そのものを減らそう」といった展開にはならない。
事業体は、価値(新規価値、付加価値)を創造して、その見返りとして報酬を得る。
事業体の構成員は、その活動の一部を担うわけだから、価値創造の過程を担っているということになる。
価値創造は、できる限り、少ない資源(コスト)で、大きな成果を生み出すことが望ましい。
そうすると、「仕事」とは、「資源を投入し、価値創造プロセスにより、成果を獲得すること」(同先生)となり、
仕事 = 成果 / 資源 となる。
併せて、「仕事」には、大前提として、守るべき品質の下限がある(水準以上のクオリティや違法でないことなど)。
こう考えてきて、
会社で、「仕事」にかかわるMTGをするときは、議論しているテーマは、「成果」=売り上げを伸ばす、ブランドを構築する、パイプラインを増やす等なのか、「資源」=さまざまなリストラや効率化に関するものなのか、「品質」にかかわるものなのかを意識して検討すると方針を見つけやすい。
という流れで、かなり気づきになった(あくまでもわたくしの理解の範囲では)。
3月26日にこのセミナーに参加し、クレア法律事務所のみんなが「仕事」をどう考えているか知りたかったので、翌週の勉強会でメモ用紙を配って書いてもらった。
そうしたら、
夢の実現 社会貢献 自己実現 居場所作り 生活の一部 生活の糧 目標を実現する過程 価値の創造 etc と一人ひとり違う意見が出た(コピペ)。
日々の業務改善とサービスの向上に貪欲であり続けないとね。
古田利雄