21日(木) 企業家倶楽部の新年会に出席し、竹中平蔵さんの講演を聞く。
日本経済はリーマンショック後ゆるやかに回復してきた。しかし、今年の後半あたりから2番底がやってくるという。
それは景気が下げ止まった理由が、
- チャイナ・ファクター 今年GDPで日本を抜く中国がリーマンショックなどなかったような成長を続けた
- 歴史上かつてないほどの大規模な財政拡大(ケインズ政策)を行った
ことにあるが、これらはいずれもサスティナブル(継続可能)ではなく、小春日和を支える根拠はいずれ揺らぐ。
加えて、民主党政権には成長戦略がない。
- 国債発行額を53兆円から44兆円としたが、一気に絞りすぎて、これだけでもGDPマイナス1.8%の負荷がかかる。
- 公共事業 18%減額 により地方が大きく疲弊する。
結局、拙速な補正予算を組まざるを得ず、非効率な支出が増える。
政府は2パーセントの経済成長を目指すと言っているが、GDP比7%の需給ギャップのもとでは、実質的な潜在成長率は1.3%となる。
日本は、やがて深刻な局面に突入し、そこから這いあがれるかどうかは、金融財政政策の転換を適切に行うことができるかにかかっている。
という話だった。
昨日の国会討論で、渡辺さん@みんなの党が、日銀の金融引締め/緩和のタイミングは、0〜1%のデフレターゲットをしているように見えるという指摘をしていた。グラフではその様子がわかりやすく示されていた。
白川総裁の答弁には、日銀の金融政策についての反省は全くなかった。
民主党の一番いい点は「しがらみがないこと」と、みんな思っていたはずだが・・・・