6月18日,弁護士会館にてベンチャーサポート研究会が開催されました。
今回は「株券電子化後の新規上場について」というテーマで,中央三井信託銀行証券代行推進部担当部長の布江卓也氏による講演でした。
講演内容ですが,「社債,株式等の振替に関する法律」の施行により平成21年1月5日から株券電子化制度がスタートする予定であること,現行の株券等保管振替制度と株券電子化制度とを比較しながら,そもそも株券というものが存在しなくなること,株券電子化制度になれば証券保管振替機構が銘柄横断で加入者(株主)情報を名寄せするので,例えば,銘柄ごとの住所変更が不要であることや,株主名簿の記録は基準日等に証券保管振替機構から発行会社に対してなされる総株主通知によることになるため少数株主権の行使は証券保管振替機構経由でなされることになること,株券電子化後の新規上場において振替株式となるための条件が?株券不発行会社の株式であること,?譲渡制限株式でないこと,?振替機関が取り扱うものであることに変更されること,新規上場までのスケジュールも変更となることなどについて分かりやすく説明していただきました。
講演後も出席者から様々な質問が飛び出し,活発な議論がなされておりました。
講演終了後には,弁護士会地下の中華料理屋で布江氏を囲んでの懇親会が行われ,皆で楽しくも勉強になる時間を過ごすことができました。
鈴木俊